町指定有形文化財 真楽寺(しんらくじ)観音堂(かんのんどう)
真楽寺 観音堂 は、寛文(かんぶん)5年(江戸時代1665年)に建立されたもので、別名「厄除観音(やくよけかんのん)」とも称される。
本尊 聖観世音菩薩 (ほんぞんひじりかんぜおんぼさつ)が安置されている。
建物は梁行(はりゆき)三間・桁行(けたゆき)五間で、前面に一間の向拝(こうはい)がつく。屋根は、もとは茅葺(かやぶき)であったが現在は銅板葺(どうばんぶき)で、いわゆる 撞木造 (どうぎづくり)とする。粽付円柱(ちまきつきえんちゅう)、台輪(だいわ)、拳鼻(こぶしばな)付出組(でぐみ)の組物(くみもの)をもちい、中備(なかぞえ)は唐獅子(からじし)等の彫刻を入れた 本蟇股 (ほんかえるまた)である。
17世紀後半の様式的特徴を示し、全体的に地方色のない標準的な様式でつくられている点は、この時期の県内の仏堂としてはめずらしい。
昭和41年4月1日
御代田町教育委員会 指定