シリーンカー
しりーんかー
シリーンカーは、字 糸満 の代表的な ンブガー ( 産水 を汲む カー )で、勢理腹(しりーばら)の一族の祖先が掘ったので、シリーンカー(勢理のカー)と名付けられたといわれています。
元日の朝の 若水 はンブガーから汲む習わしがあり、旧暦の元日の早朝には若水を汲む人でにぎわっていました。その名残で、現在でも旧暦の元日の午前中はカーを拝む女性が多くいます。
水量は現在でも豊富で、半円形状の 琉球石灰岩 の石組が巡らされ、正面の縁石には釣瓶の上げ下げで擦り減った窪みがいくつかみられます。
「糸満」という地名は、昔、このカーに糸と繭を加えたカニが出てきたことに因むという言い伝えがあります。
平成31年3月 糸満市