文化財 澤岻樋川(たくしひーじゃー)
当泉は1000年余の歴史を有すると言われ、澤岻部落発祥の頃から地域住民に重宝され、子供が生まれた時には、産水を授かった由緒ある泉であります。
琉球王朝の頃は、風水の方位が「亥の吉方」で水質も良いので、正月の朝、国王の長寿・繁栄を祈願し、「若水」を献上された名泉として広く知られております。
当時、泉の前は石畳が敷かれ、浦添・中城・読谷方面より那覇、泊港へ唐船を迎える商いの道往還道路として利用され、人々は泉のほとりで一休みし、喉をうるおし語り合った場所でもあります。
1950年代までは、水量も豊富で近隣では、真赤な夕日を受けた金色の稲穂が雄大な田園風景をかもし出しておりました。
澤岻樋川やかりーな泉(たくしひーじゃーやかりーないじゅん)
首里御城に若水ゆうさぎてぃ(すいうぐすくにわかみじゆうさぎてぃ)
千年万代栄えうにげ(すにんまんでぇーさけぇーうにげ)
1999年吉日修復